マンションリノベ 2020.03.09

人生最大の「むちゃぶり」から得たもの

会社員時代には、多くの経営者の方からチャンスをいただいて様々な事業立ち上げに携わらせていただきました。 任された当時はお先真っ暗で「どうしよう・・・」と途方に暮れるようなことばかりでしたが、仕事に熱中して一生懸命働くことができましたし、それまではよく分からなかったことが、ひとつひとつ分かるようになって、その先の今があるのだと思います。

 

いちばん最後(最も直近)にまかされた仕事が、フルスケルトン専門のマンションリノベーションの立ち上げの仕事でした。 「お金は出してあげるから、全部自分ひとりでやってみなさい」「社内スタッフに頼らず、協力業社さんも自分で見つけてきなさい」とのお達しで、これまで取り組んできた思いのある業務や案件についても「とにかく、これまで担当している仕事は全て他の人に引き継いで新しい事業に専念するように」ときっぱりと退路を絶たれ、追い込まれてしまいました。

 

広報・営業・設計・積算・発注・現場管理など次々切り替えてやらないといけない毎日は、すぐさま自営業的というか自転車操業みたいな雰囲気になってしまいました。 売り上げがないのに見る見るお金が出ていく”おそろしい”経験もしました。

そういうふうに働いたことがない自分がドタバタする様はなんとも情けない心持ちで、家に帰って床についてからもやらないといけないのにやってないことが次々思い出されて何度も起き上がってはメモるという感じで落ち着かない日々を過ごしました。

これまで会社のお金について心配をしたことがない私は「経営者は大変や・・・」と思うばかりでした。

覚悟のないものにとって全部自ひとりでやるということは、大変ストレスの多いものだったのです。

脱サラして自営業をやっていた父親のことを、ふと思い出すことも増えました。

 

慣れない仕事で行き届かないことも多く現場では毎日のように問題発生連発でしたが、多くの方の力添えでなんとかその日を乗り切るという日常でした。 自分にとってはぜんぜん余裕のない中でしたが振り返ると、共に取り組んでいただく皆さんと現場で一緒に働いて小さなことを喜んで1日1日を終える日々は手応えのある豊かなものでした。

 

散々いろいろあって、やっとの思いで現場が仕上がり「もう2度と仕事受けてもらえないやろな」と思っていたのですが、職人さんたちが次々とご家族や仲間の職人さんを完成した現場に連れこられて「居心地いいっしょ!どうよ!」と得意げに説明してくれている姿は一生忘れることのできない光景で、この仕事の最大のご褒美でした。 それと同時に、これほどまでに居心地を変えられるマンションリノベーションの可能性を強く確信した瞬間でもありました。

 

↑いったい日本にマンションの部屋ってどのくらいあるのでしょう?

 

受注して請け負う側の工務店としては一般的にマンションリノベーションの仕事のことを、

 

①近隣クレームが多く、休日や時間の制限が多くて仕事の出来高が伸びない

②解体してみないと見えないところも多く見積りが難しく、工期も読みにくい

③部材の選定が難しく、解体資材や材料の搬入・搬出が大変

 

といったことなどから敬遠されがちですが、お客様の期待値に対して提供できるものを考えると工事中苦労したとしてもそれらを遥かに超えて余りある仕事だと思いました。

マンションだからということで諦めかけていたクライアントさんに、住む人の将来にわたる生活価値の提供ができるということを確信するに至ったことも大きな発見でした。

 

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