チラシ『珍百景』(その2)も見てみる
↑ドローン撮影画像をチラシに活用している例(しかし、近隣環境を設計に活かしている様子はありません)
↑住宅業界にも増加してきた賑やかデザインが主張するパターン(どのようなユーザーをターゲットにしているのでしょう?)
↑次第に増加してきた、兎にも角にも「にぎやかデザイン」が主張するパターン
↑チラシ縁取りに繰り返されているロゴのパターンは数社で定番になっています(チラシが重なっている状態でもとにかく屋号は目に入ります)
↑このように様々な業者さんのパターンがあります(各社配色は被らないようになっているようです)
↑幼稚園でもらってくるプリントのようなチラシ(思わず、何なのか見てしまうものがあります)
↑チラシの束の中ではこの「ゆるさ」「線の細さ」がかえって目立ってしまうぐらいです
↑年じゅうプレゼントしている不動産屋さんのクリスマスヴァージョンチラシ(金額がいちばん目に入るように作られています)
↑すごいインパクトですが、もはや内容はよく分かりませんね
↑紙面を埋め尽くす、不動産屋さんの5大特典チラシ(ちなみにB4サイズです)
↑こちらは7大クリスマスプレゼントつきの注文住宅屋さんのチラシ(今年になってこの会社は倒産しました…)
↑ぜんぜん未完成状態の写真を掲載したオープンハウスチラシ
↑しばらく後に完成後撮りなおして掲載(完成してもあまりパッとしませんが)
↑次にポストに入った時には値段が200万円下がっていました…
↑空と家族と犬をコラージュすることでアイキャッチ&イメージアップを図る「雰囲気チラシ」表面(もしも、空も家族も犬もいなければ超平凡です)
↑同裏面。こちらでも家族と犬(看板犬らしいです)再登場
↑シックなブラウンにラメがキラキラするゴージャスな封筒
↑開封してみると文字ばかりのお手紙形式
↑同裏面。物件の所在地だけは記されています
↑この物件は中層階以上であれば「桜島」が見えますが…(本物)
↑こちらの物件からは最上階からでも「桜島」の眺望は望めません(フェイク)
毎年恒例の「チラシあらため」
自宅ポストに入ってくるチラシをしばらく捨てずに取っています。たまりにたまったチラシはなかりの量になります。それを毎年まとめて見なおしているのですが、1年分を振り返って見ているといろいろな発見があるのです。また、そのチラシの制作に携わっている社長や担当スタッフ、外注デザイナーさんなどの心境が分かる場面もあったりして、なかなか味わい深いものがあります。
自宅のある地域では区画整理事業が進行中です。すでに完了した地域では新たな宅地開発やアパート建築などが盛況で、鹿児島市内でも珍しい人口増加地域になっています。それにともなって近くの小学校では新校舎の建築も進んでいます。そういった地域の事情もあってか、ポストに投函される住宅関係のチラシやダイレクトメールは最近増えてきた印象があります。
このあと、チラシの束から印象深いものをピックアップしてご紹介します。私見ですが同業視点のコメントつきです。ご興味のある方はお付き合い下さい。
●ドローン敷地図チラシ


●にぎやかデザインチラシ

●ロゴパターン縁取りチラシ


●手作りプリントチラシ


●プレゼント攻勢チラシ




ここからは、制作担当者の心情が伝わってくるものです。制作担当者は、なんとか反響を増やそうとあの手この手で工夫しなければなりまん。これは社内・社外問わずです。実際には成約して利益を産んでこそ成果となる訳ですが、広報段階ではどうしても反響数が評価の物差しになってしまいます。 同様の経験を持つ身としては、つらい中の奮闘ぶりについつい目がいってしまうのです。
●バタバタ四苦八苦チラシ



●コラージュ技法満載チラシ


●ゴージャスムードな文字だけDM



●「桜島眺望」本物&フェイクチラシ


いかがでしたか?各社懸命の工夫が見てとれます。よくも悪くも、たずさわる人たちの叡智と悪戦苦闘する様が感じられます。しかしながら厳しい反響結果が想定され、心おだやかではいられないものも多数あります。「あー。この人もやってしもてるわー。」と自らの失敗談をついつい思い出して心がザワザワしてしまいます。ということもあって「チラシあらため」はお正月ゆっくりできる時の恒例行事にしているのです。
大量のチラシの中からご紹介したいものはまだまだあります。次回コラム、チラシ『珍百景』(その4)に続きます。お楽しみに。
社長の自宅ではポストに入ってきた「チラシ」どうしてますか?いちおう見てらっしゃいますか?それとも、そのままゴミ箱行きでしょうか?